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松戸にまつわる話

『優勝をつかみ取った猛者たち☆』【寺門夏織】

2018年6月20日

みなさま、こんにちは。
先日、松戸競輪場で開催されたFIナイター☆ガールズ『第1回シンハービールカップ』はお楽しみいただけましたか?

最終日は雨が上がってやっと気温が20℃を越えましたが、初日・2日目はこの時季にしては肌寒いコンディションでした。

≪ガールズ≫

高木真備選手とニッキー・デグレンデル選手(ベルギー・21歳)が共に自力で人気に応えて連勝で決勝進出。
この両者の対戦に注目が集まり、デグレンデル選手-高木選手の組合せが人気を集めました。
スタートは外枠7番車の篠崎新純選手。打鐘の3コーナー辺りで2番手に居た林真奈美選手が叩いて主導権。最後方から荒川ひかり選手が上がって4番手のデグレンデル選手を押さえますが、デグレンデル選手が4番手確保から一気に捲くっていきました。デグレンデル選手の前に居た高木選手がすかさず追って、2人のマッチレース。高木選手も迫りましたが、デグレンデル選手が振り切っての優勝☆

笑顔でお客様に「ごっつぁんです!」と、応えてくれました(≧▽≦)
連日、レース前もレース後も余裕の表情に見えたデグレンデル選手ですが、松戸が日本の最終戦だったので、最終日は興奮していたそうです。最終場所でも人気に応えて完全優勝を決め、何度も「happy」という言葉を口にしていました。「3日間楽しくレースができた」という言葉どおり、本当に日本の競輪をエンジョイしている様子が伝わって来ました。デグレンデル選手は今回が初来日で、日本も和食も堪能できたそうです。「特に焼き肉が好きです♪」と、キュートな笑顔で応えてくれました。
世界女王の強さを魅せ付けてくれた3日間でした。

そして、迫った高木選手は、来月のサマーナイトフェスティバルに出場します。
今回、世界女王との対戦で大きな収穫があったようなので、楽しみです♪

≪A級≫

人気は、2場所連続優勝を決めて来た原口昌平選手(福岡・107期)。
細切れ戦で、ライン3車の原口選手の主導権。泉文人選手の捲くりをけん制して、原口選手の2番手から追い込んだ阿部兼二選手(福岡・93期)の優勝☆
原口選手は2着に粘り、ライン3番手の近藤範昌選手(岡山・82期)が3着。
逃げた原口選手のラインで上位独占でした。
優勝した阿部選手は松戸バンク初登場での優勝で、得意なバンクを増やしました。
師匠は、今回参加していた加倉正義選手。師匠の見ている前での嬉しい優勝となりました。

≪S級≫

S級決勝戦も細切れ戦で、人気は筒井裕哉選手-西川親幸選手の西日本勢に集まりました。
片折亮太選手(埼玉・92期)が同県の先輩・小島雅章選手を連れて主導権。2車でも迷いなく、赤板から前へ。人気を集めた筒井選手も6番手から仕掛けて行きましたが、3番手辺りまで。片折選手がそのまま力強く押し切っての優勝☆

片折選手「優勝できて嬉しいです。先手が取れて良かった。皆が優勝を狙う中、自分も優勝を意識して決勝戦はいつもよりは遅めに踏み込みました。これからも先行で頑張りたい!」
今回も連日、積極的に駆けて先行力を魅せ付けてくれました。
片折選手は力強い競走とは裏腹に、取材やインタビューではいつも謙虚。決勝戦前日も、「皆、自分より強いので厳しいと思うけど、できるだけ頑張ってみます。」と控え目なコメントでした。

2着には、3番手の位置を取った山本健也選手(千葉・89期)がインコースを突いて伸び、山本選手にマークした江守昇選手(千葉・73期)が3着。地元勢は2・3着と、大健闘でした。

レース後、人気を集めた筒井選手は「悔しい」と何度も言っていました。
優勝した片折選手にマークした小島選手は「夢を見てしまいました・・・」と、優勝と400勝達成の希望を掴み切れず、ガックリと肩を落としていました。

ガールズは“捲くり”、A級は“差し”、S級は“逃げ”と、バラエティに富んだ決まり手での決着となった見応えのあるシリーズでした。

寺門夏織

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