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松戸にまつわる話

『引退後・松戸初登場☆戸邉英雄さん』【寺門夏織】

2018年12月30日

皆さま、こんにちは。
GPシリーズはいかがでしたか?

松戸競輪場では、本場開催の翌日から『静岡競輪GPシリーズ』の場外発売を行い、連日、場内ステージでは予想会で盛り上がりました♪

2日目の解説には、今年の8月27日に引退された戸邉英雄さん(茨城51期)にお越しいただきました。

戸邉さんは現役時代に何度もビッグレースの表彰台に上がり、2002年にはKEIRINグランプリにも出場されました☆
引退されたと聞いて驚きましたが、街道練習中に心筋梗塞で倒れてしまったのだそうです。
前日まで仲間が競走に出ていて1人で練習していたそうですが、その日はたまたま仲間と一緒に練習していたのが幸いでした。また、たまたま車で通り掛かった医療関係の方が、救急車が到着するまでに適切に支持や処置をして下さって、事なきを得たそうです。大事に至らず、本当に良かったです!

その命の恩人の医療関係の方は、ご家族とドライブ中だったので救急車が来たら名前も言わずに去って行かれたそうですが、戸邉さんが是非直接お礼を言いたいそうです。お心当たりのある方は、松戸競輪場か取手競輪場に情報をお寄せ下さい。

戸邉さんは、今はお医者様からも「もう選手に復帰しても大丈夫」と太鼓判を押されるほど元気になられたそうですが、落車の怪我と違い、心臓は見えないからまた何かあってからでは遅い!と、引退を決意されるに至ったのだそうです。
35年間、本当にお疲れ様でした。

現役時代の戸邉さんは、インタビュールームにお越しいただいても、目も合わせてくれず、険しい表情でカメラを凝視しながら質問に答えてくれていました。
そんな印象だったので、今回緊張しながらご挨拶すると、笑顔で気さくに何でも話して下さり、吹っ切れた清々しい表情でした。

元々は千葉に住んでいて、松戸競輪場で初めて競輪を観たのだそうです。
お父様(弘さん8期)も選手でしたが、親子だと甘えが出てしまうからと叔父さん(純一さん24期)に師事。叔父さんが茨城に引っ越したので、戸邉英雄さんも茨城の愛好会に所属し、そのまま茨城からデビューされたのだそうです。松戸とも縁が深かったのですね。
現在は、甥(お姉さんの息子さん)の山口翼選手など、3人のお弟子さんが居るそうです。

初めてのグランプリは意外と落ち着いていたそうです。

現役時代に「強いな!」と思ったのは、滝澤正光さん。そして、追走していて初めて離れそうになった坂本勉さんだと教えて下さいました。

また、先日の松戸本場開催での伊早坂駿一選手のS級初優勝について、「とても熱心に練習している真面目な後輩だからやっと結果を出すことができて良かった!」と、とても喜んでいらっしゃいました。

予想会は、『静岡競輪GPシリーズ』後半6レースとグランプリを予想していただきました。

6レース中、3つのレースで的中!
「選手時代は毎日レース展開を考えていたけれど、人前で予想を披露するのはまだ不慣れ」と話していましたが、ずっと前から解説者だったのかな?と思うくらい説得力ある話し方で流ちょうに堂々と解説して下さいました。最近まで一緒に戦っていた選手たちのお話はとても興味深く、参考になり、お客様も熱心に聞かれていました。

今後のご予定を伺うと
戸邉さん「ずっと家に居ても奥さんに煙たがられそうだし、何かやらないとな」
お客様「うちも同じだよ!」
と、場内に妙な親近感が漂いました (≧▽≦)

それでも、ご家族とはとても仲良しの様子で、引退してすぐに奥様と一緒に娘さんの留学先のモスクワに訪ねられたそうです。モスクワに滞在した後、ご家族でそのままフランス旅行を楽しみ、現役時代では考えられなかった家族との休日を過ごすことができたそうです。
「倒れたことで、時間や家族の有り難みを実感した」という戸邉さんからたくさんの良い刺激をいただき、是非またお話を伺いたいと思いました。

さて、皆さま、
松戸競輪場では今年もレースはもちろん、場内イベントやファンサービスでも様々な“ワクワク”をお届けして来ましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?
今年も一年間ありがとうございました。
来年もどうぞ松戸競輪でお楽しみください。
それでは皆さま、ご機嫌よう、良いお年を~(@^^)/~

寺門夏織

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