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松戸にまつわる話

『感動☆サマーナイトフェスティバル』【寺門夏織】

2018年7月18日

この度の西日本地区の豪雨災害により、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
厳しい暑さが続いていますが、引き続きくれぐれもご自愛ください。

松戸競輪場では7月14日~16日に
『第14回サマーナイトフェスティバルGII・ガールズケイリンフェスティバル2018』が開催されました。
たくさんのご来場・ご観戦、ありがとうございました。

開催2日目には、『鈴木誠さん(千葉・55期)の引退セレモニー』も行われ、鈴木誠さんがお客様の前で
「吉井さんが育ててくださり、日本一の景色も見ることができました。私の競輪人生に悔いはありません!」
と、吹っ切れた清々しい表情で堂々とご挨拶されました。
先輩の滝澤正光さん・同門の武井大介選手から花束を渡され、涙ぐむシーンも。
たくさんのお客様に惜しまれていました。
そして、スタジオにもお越しくださいました。

鈴木誠さんが優勝したGIとGPのVTRを一緒に観て、師匠の吉井秀仁さんからも花束が渡されました。

鈴木誠さんは、先日の京王閣競輪でラストランでしたが、一緒に参加した同県の選手たちも誰も引退の話を聞いていなかったそうです。“気を遣わせたくない”という鈴木誠さんの人柄が伺えます。

今回、参加していた地元選手たちも
中村浩士選手「偉大な先輩なのに、後輩とも気さくにじゃれ合ってくれて、いつも目線を合わせてくれた。見習うべき人!」
海老根恵太選手「千葉の選手にとっては天皇のような存在です。自力も追込みも極めたのは誠さんくらいでは?まだまだいっぱい教えてもらいたいことがありました。滝澤さんと誠さんは自分にとってずっと憧れの先輩です!」
岩本俊介選手「年齢を重ねても第一線で活躍していて、モチベーションが凄まじい選手でしたが、後輩たちにはいつも優しく接してくれました。心にポカンと穴が開いた気持ちです。」
と、話していて、鈴木誠さんの人望の厚さが伝わりました。

私たちの取材にもいつも穏やかに優しく答えてくださいました。
鈴木誠さん、33年間本当にお疲れ様でした。

レースは、
【ガールズケイリンフェスティバル2018】
石井寛子選手(東京・104期)がスタートを取って梅川風子選手を入れ、最後は一瞬空いたインコースから追い込んでの優勝☆
苦手な松戸バンクで、ガールズケイリンフェスティバル初制覇となりました。
「初めから梅川選手がやってくれる!と、意識していました。」と、いつも通りレースの読みが冴えていました。これで、バンクのイメージも変わりそうですね。

【第14回サマーナイトフェスティバルGII】
決勝戦は、先行した深谷選手の後ろを平原康多選手がさばきました。菅田壱道選手も仕掛けて行きましたが、平原選手がけん制。菅田選手にマークした渡邉一成選手(福島・88期)が自力に転じて一気に前団を捕らえての優勝☆

「壱道君が縦脚を発揮して落ち着いて仕掛けてくれました。連日の動きを見て、決勝戦も問題なく仕掛けてくれるだろうと信じてついていました。抜群のタイミングで行ってくれて、いい競走をしてくれました。今日はたまたま平原君がやったけど、(先行の番手を)誰かがやらなければいけなかった。皆が持ち味を出せたレースだったと思う。お客様に喜んでもらえるのが一番ですから。この優勝で、次の地元のオールスターに向けていい弾みになりました。責任感を持って、北日本で決められるように頑張りたい!」

渡邉選手は先月、2人目のお子さん(女の子)が誕生しました。
渡邉選手「子供はまだ小さいので(父親の優勝は)分からないと思うけど、良い知らせを持って帰ることができて嬉しいです。」

レース後には深谷選手と
深谷選手「抜きに来るのが早いですよ!」
渡邉選手「踏み直しし過ぎだよ!」
と、お互いの強さを称え合っていました。

渡邉選手「国際舞台で戦っているメンバーは、悔しくても相手を必ず称えます。自分が逆の立場でも。それはお互いに全力で戦ったからこそ。」

高いレベルの戦いと、選手の意識の高さを目の当たりにして、感激でした。
私にとっても、たくさんの感動と学びがあった開催でした。

松戸競輪の次開催は8月2日~5日
『開設68周年記念競輪GIII
燦々ダイヤモンドカップ争奪戦』です。

B3

次回も豪華メンバーで争われます。
たくさんのご来場をお待ちしています。

寺門夏織

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