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松戸にまつわる話

『地元選手も大活躍☆第73回日本選手権競輪GI』【寺門夏織】

2019年5月15日

みなさま、こんにちは。前回のコラムでは、『第73回日本選手権競輪GI』の優勝者=脇本雄太選手についてお伝えしましたが、今回は地元選手達についてお伝えします。

地元で開催されるGIに千葉所属の選手達は前検日から気合が入っていました!


お揃いのサイクルジャージを作って臨戦!

*根田空史選手(千葉94期)


根田選手による堂々の敢闘宣言で『第73回日本選手権競輪』がスタートしました\(^o^)

【特選競走二】5/5
細切れ戦。根田選手のラインが3車。打鐘から主導権を握り、そのまま押し切っての1着。成清貴之選手・内藤秀久選手と南関東ラインでそのまま上位独占。最終日に人気に応えました。
「ここまで3走は申し訳ございませんでした。前回の西武園で良過ぎて(逃げて2着に粘り、師匠の中村浩士選手の優勝。ライン4車で上位独占)、出し過ぎてしまいました。この1着を機に、次回からまた頑張っていきたい!」

*伊勢崎彰大選手(千葉81期)


【前検日】
開催中に師匠の滝澤正光さんが松戸競輪場にいらっしゃると聞いて、更に気合が入った様子でした。
「選手生活21年。高揚するけど気負わず、平常心で戦いたい。“ダービー穴男”になれるように頑張る!」

【一次予選】5/1
単騎戦。中井俊亮選手の先行を打鐘の4コーナーから仕掛けて最終1コーナーで捲くり切り、そのまま押し切っての1着。3連単では22万円台の高配当を演出し、宣言通りの“ダービー穴男”に!ゴール後にはガッツポーズも飛び出しました。
「松戸競輪場の皆さま、伊勢崎やりましたーっっヾ(≧▽≦)ノ!」
尊敬する仲良しの先輩・鈴木誠さんにインタビューされて、とても嬉しそうな笑顔でした。

それを見た師匠の滝澤さんも、「普段からあんな風に自力も辞さない競走をすれば、成績も付いてくるはず!」と、目を細めて喜んでいらっしゃいました。

*近藤隆司選手(千葉90期)


【前検日】
「自転車を元に戻して、気持ちもスッキリしました。行ける気しかしない!」

【一般戦一】5/1
細切れ戦。川口聖二選手の主導権。最終2コーナーで3番手から捲くっての1着。マークした萩原孝之選手と1着・2着が決まり、人気に応えました。
「初戦は独身最後のレースで、あと一歩のところで行けなかった。今日令和初日に入籍したので、いいスタートがきれました。この後も気持ちを切らさずに毎レース戦いたい!」
晴れやかな笑顔でした。
スポーツ選手は、人生の節目にこのような晴れ舞台で皆さまに喜びを表現できて、素敵ですね☆

【選抜戦】5/5
細切れ戦。残り1周で取鳥雄吾選手を叩いて主導権。そのまま押し切っての1着。マークした萩原選手と再び1着・2着も決まり、人気に応えました。
近藤選手は大会2勝を挙げました。

*田中晴基選手(千葉90期)


【前検日】
「地元のGIで緊張しています。千葉競輪場のそばに住んでいましたが、練習地を求めて引っ越し、松戸市民になりました。松戸バンクはA級戦では優勝したことがあるけど、S級戦では活躍できていません。ここに向けては、セッティングがバッチリ噛み合って来ました。」
近況は、3場所前の武雄記念で先行もしていました。

【一次予選】4/30
山中秀将選手が復帰戦の地元GI初戦でも果敢に主導権。マークした田中選手は捲くって来た横山尚則選手をけん制して追い込んでの1着。山中選手の気持ちに応えました。
「山中君のお陰。嬉しい。」

【二次予選】5/2
渡邉雄太選手にマーク。先行した石塚輪太郎選手にマークした村上義弘選手が2番手から捲くっての1着。渡邉選手は村上選手にマークした近藤龍徳選手を追って捕らえ、田中選手は混戦を内側から追って3着に届きました。
「GIの準決勝は初めて。信じられない」

【準決勝】5/4
田中選手は地元から唯一の準決勝進出。
細切れ戦。郡司浩平選手にマーク。
郡司選手と清水裕友選手が踏み合い、郡司選手が3番手を確保。捲くって来た吉澤純平選手を郡司選手が自らけん制。外にあおられながらも捲くって来た新田祐大選手も郡司選手がけん制。逃げた清水選手とマークした松浦悠士選手の1着・2着。4番手から田中選手が3着に届きました。
「全て郡司君のお陰。準決勝に行けただけでも満足だったのに、まさか決勝まで行けるとは。ここまで本当に前の選手のお陰です。松戸に引っ越して頑張って来て良かった。毎朝の散歩コースに神社があって、毎日お祈りしていました。今回も前検日にお参りしてから来ました。ご利益があったのかな。地元で初のGI決勝戦を走れるなんて夢みたいです。」

【決勝戦】5/5
33歳の田中晴基選手が最年長という若手のメンバー構成。渡邉雄太選手の主導権。内から3番手の位置を取った単騎の深谷知広選手が仕掛けて行きますが、再び渡邉選手にマークした田中選手がけん制して止めました。そこを一気に捲くった脇本雄太選手の優勝。渡邉選手は5着、田中選手は6着。
「決勝戦は意外と緊張はしていませんでした。周りの地元選手達も自分のことのように喜んで応援してくれたので、感謝の気持ちで戦いました。今日はGI決勝戦という舞台で2車でも先行してくれた渡邉君に感謝です。深谷君は止められたけど、その上を行かれてしまったので、まだまだ力不足です。今回は本当に前の選手のお陰で決勝戦まで戦うことができました。これから自分もラインに貢献できるように頑張りたい。」
いつも通りに穏やかに笑顔で今年の日本選手権競輪を振り返ってくれました(*^-^*)
ダービーファイナリストの経験を自信と励みにして、今後も更に活躍して欲しいですね。

他にもたくさんの地元選手の勝利や雄姿が見られました。
地元選手の活躍があると、その開催が益々盛り上がりますよね。
地元選手達からもたくさんの元気をもらったシリーズでした↑

寺門夏織

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